イスタンブール〜パリ一人旅 – ベオグラードからブダペスト 夜行バス移動

イスタンブール〜パリ一人旅 – ベオグラードからブダペスト 夜行バス移動

イスタンブール〜パリ一人旅 8~9日目のベオグラードからブダペストまでのバス移動です。セルビア・ベオグラードでは2泊3日分たっぷりと満喫したので、次の目的地であるハンガリー・ブダペストに向かいます。交通手段は夜行バス。この度2回目のバスでの国境越えになります。

本来は寝台列車でブダペストに行く予定でした

旅を出発する前の計画では、ベオグラードからブダペストまでの移動は寝台列車で行く計画を立てていました。しかし、昨年6月末で、ベオグラード駅の営業が終了し、ベオグラード中央駅に営業が全て移管したことで、一時的であると覆いますが、ベオグラード〜ブダペスト間の夜行列車が運行していない状態となってしまいました。

というわけで、ベオグラードからブダペストまでの移動をバスに切り替えての移動となります。

Flixbusでバスチケット予約

ベオグラードからブダペストまでのバスチケットは、Flixbusというバスチケット予約サービスを利用しました。

Webでもチケット購入できますが、アプリの方が便利なので、これからベオグラードからブダペストまでの移動を考えている人、ヨーロッパをバスで移動する予定や計画がある人は、必ずアプリをダウンロードしておきましょう。

でもって、私が購入したのはベオグラードからブダペストまでの夜行バス、ベオグラードを21時に出発し、ノビ・サドを経由して、ブダペストに翌朝4時に到着予定です。

この旅で、国境越えの出国審査と入国審査は、おそらく最後になることでしょう。ハンガリーから先はシェンゲン協定加盟国なので、都度の審査がなくなり行き来が自由になるので移動はしやすくなります。

バス料金は25ユーロ。当然クレジットカードで決済が可能で、バスチケットはiPhoneの場合、Walletに登録することができます。紙で印刷する必要がないので超便利ね。

バスの予約すると、乗るバスの詳細もわかります。Wi-Fiが飛んでる、電源がある、トイレ付き。とかそういう感じです。実際の予約したバスも、Wi-Fi、電源、トイレありのマークが付いてました。だいぶ快適なバス旅になりそうです。

ベオグラードバスターミナルでバスを待つ

ベオグラードをお腹いっぱい巡り、下見をしていたバスターミナルに行き、バスの出発時間まで待ちます。ベオグラードのバスターミナルは、どちらかというとハードモードのバスターミナルです。

ベオグラードからブダペスト

ターミナルのインフラが整ってません

ターミナルにフリーのWi-Fiはありません。空調も全く効いていません。ましてやここ数日の酷暑で室内が蒸し風呂状態になりかけていているだけでベタベタになります。日中だと涼めるところはありません。

ベオグラードからブダペスト

レストランもありますが別に涼しくない。ベンチの数も少ない。周辺に時間を潰せるようなカフェもない。ちなみにトイレはありますが有料。50ディナールです現金支払いです。

売店は豊富にあります。お菓子とか飲み物とかは事前に購入できますが、現金のみっぽいです。ある程度現金は残しておいてください。

個人的な意見ですけど、国の玄関口の一つでもあるバスターミナルなので、こういうところを整えておかないと、旅行者からの印象はいいものを与えられないだろうなと思います。

乗り場に入るための入場券を買う必要がある

ベオグラードのバスターミナルは、キセル乗車を防ぐためなのか、バスのプラットフォームに入るには入場券が必要です。料金は190ディナール。日本のJRの入場券よりも高いですね。高く設定することで余計な人が入らないようにしているのでしょうか。真相は謎です。

これらをふまえると、バスの出発する時刻や集合時間に間に合うように到着して、バスターミナルで余計に待つ必要のない時間配分をしたほうがおすすめです。

乗るバスが来ました

8時半過ぎに、35番プラットフォームに乗るバスがやってきました。FUDEKSというセルビアのバス会社のようです。フロントガラスにBUDAPESTって書いていたので、すぐわかりました。暑くてじっとしていられず、急いでバスに乗ったので写真撮り忘れた。

預ける荷物はないので、早速バスに乗り込んで、パスポートと予約表の確認をします。一応座席指定のようですが、人もまばらなのでみんな思い思いの場所に座ってました。それを注意されるわけでもなく、いないんだからいいじゃん的なノリです。

なぜか私の席の周辺には、中国人と韓国人がいましたが、何か闇を少しだけ感じました。

で、それよりも驚いたのが、予約時に記載のあった、Wi-Fi、電源がないんですね。バスターミナルだけではなく、バス自体もハードモード設定になったのかと思いましたが、Wi-Fiはセルビア側では利用できないけどハンガリー側になるとWi-Fiが飛ぶという謎仕様でした。

セルビアでのSIMの通信容量がバス出発を直前に上限に達していたので、せめてセルビア側でもWi-Fi欲しかったな!

トイレもありましたが結局バスのトイレは使いませんでした。電源がないのもモバイルバッテリーあるからなんとかなるけどもという感じです。バスは定刻通り21時にベオグラードバスターミナルを出発しました。

スムーズすぎるバス移動

バスに乗って落ち着いたところでチョコレートとネクターをもらいました。飛行機みたいなサービスが付いていてちょっと嬉しかったです。

ベオグラードを出発してから30〜40分くらいすると、ベオグラードと国境の中間地点あたりにある街、ノビ・サドという街で一旦停車します。ここから乗車してブダペストに行く人も数人ほどいました。

ベオグラードからブダペスト

セルビアからハンガリーへの国境越え

ノビ・サドを出発してからまた1時間少々走ると、ハンガリーとの国境です。国境越えではあまり苦い経験が多かったので、今回こそはスムースに行ってくれと願いつつ、バスが4台並ぶ後ろにつきました

またかと思いましたが、今回の国境越えは違います。セルビアの出国審査はなんと、バスレーンを2列に増やしての対応。審査もあっという間に完了。バッチリスタンプを押してくれました。

そして、ハンガリー側への入国審査。30分も待たずにハンガリーに入国できました。この旅4カ国目です!!この後はシェンゲン協定加盟国への渡航になるので、出入国審査は無くなります。この度最後の審査でした。

パスポートチェックでまさかの出来事

審査を終え、国境から少し過ぎたところでバスは一度停車。審査後のパスポートチェックが入ります。ハンガリーの警察がバス内に入ってきてパスポートを回収してチェックが終わるのを待ちます。

待っている間に半分寝ていた状態になってしまいました。そんな中、急にライトで照らされて、ビクつきました。そこには警察が立っていました。

自分、なんかしたっけ?と思いましたが、対象は私の後ろの座席にいた男2人組に対してで何かを話していました。ライトの角度がたまたま悪くて、私の顔面に光が当たっていただけですね。

眩しいよぉ…と思って黙ってみていると、男2人組と警察が一緒にバスから降りていきました。入国かパスポートでなにかダメなことあったのなら、これは長く待たされるかもしれないと思った矢先、私の席の後ろの窓からさっきの男2人組、手錠かけられてパトカー乗せられてる!逮捕されてる!!

まさかハンガリー入国直後に逮捕劇を目の当たりにするとは全く思っていませんでした。そりゃ、眠気も吹っ飛びますわ。

男2人を乗せたパトカーはバスよりも先にこの場を離れて行きました。そしてバスにいる我々には、その直後パスポートが返却、無事にブダペストに向かって出発しました。

ハンガリーに入ってから休憩がありました

まさかの逮捕劇、なんとなくみんな触れちゃいけない感を持ちながらバスは進みます。ほどなく、サービスエリアのような場所に到着しここで約20分の休憩。

ベオグラードからブダペスト

トイレに行く人、食事をする人、寝続ける人、みんな思い思いに休憩時間を過ごします。私もトイレに行ってバスに戻り、後ろに座っていた男2人の席が開いたことで、座席を倒して寝る体制に入りました。

休憩時間も終わり、ここからはノンストップでブダペストへ。その道中は完全に寝ていて、バスのスピーカーから到着したことを
伝えるアナウンスで起きました。時刻は午前3時50分。到着予定時刻よりも少しはやくブタペストに到着。

ベオグラードからブダペスト

ベオグラードから出発するバスの停留場は、ネプリゲト(Népliget)というブダペストの中心からは少し離れた場所になります。

午前4時ブダペスト到着、私は何をすればいいの?

無事ブダペストに到着しましたが、これで一件落着というわけではありません。

午前4時にネプリゲトに到着してもネプリゲトから効率よく動く手段がありません、ブダペストの地下鉄がネプリゲトには通っていますが、2019年7月3日現在、この駅は改修工事中で不通となっています。今年の夏休みにハンガリーにバスで行く計画を立てている場合は特に注意してください!

地下鉄は使えないので、タクシーという手段もありますが、この時間なのでなんか嫌な感じがします。というわけで歩きました。夜明け間近のブダペストを必死になって歩きました。

とりあえずブダペスト東駅に行けば、大きい駅だしなんとかなるだろうの気持ちで歩きました。距離にして約4キロ、時間にして45分くらいで歩いてブダペスト東駅に到着。まあまあ寝不足の状態で歩くってなんか変な感じでした。なにハイなんでしょう、これは。

時間通りに到着してホッとしている

これまで国境越えの移動は、完全に遅れての到着だったので、ベオグラードからブダペストまで、定刻通り(むしろ時間巻いた)に到着できてよかったです。

1泊2日という短い時間ですが、時間はたっぷりあるので、疲れを取りつつ、ブダペストもしっかり観光して行きたいと思います。