30代になっても既婚者でも行きたい長期海外一人旅【旅行の計画のしかた】

30代になっても既婚者でも行きたい長期海外一人旅【旅行の計画のしかた】

昨年の6月、私は海外一人旅に浮かれていました。3週間かけてトルコ・イスタンブールからフランス・パリを一人旅するわけですから、楽しみで仕方ありませんでした。この海外一人旅の最中はもちろん、それまでの準備期間に帰国後数日は、私の人生で指折りの充実した日々を過ごしていたなぁと思い出に耽っています。

はやいものであれからもう1年が経とうとしています。今でも思うのですが、30代になり結婚もして普段は会社勤めをしているにもかかわらず、3週間というたっぷりな時間を使って夢だった海外一人旅を実現できたのには、いろんなことがうまく行ったり、そういうタイミングだったりというのがいくつもありました。

なぜ自分は3週間の海外一人旅を実現できたのかを紐解きつつ、同じような世代や家庭環境だと諦めてしまいそうな人たちに、誰もがいくつになっても海外一人旅・長期の旅行・バックパッカーできるんだ!と自信を持ち続けるモチベーション維持の力添えになれば幸いです。

夢だった海外一人旅

2019年6月25日から7月15日までの21日間(3週間)私は日本を出て、トルコ・イスタンブールからフランス・パリまで合計9カ国11都市を渡る海外一人旅をしました。勝手にイスタンブール〜パリと称して、これまでしてきた旅行の中は最上級クラスにテンション上がっていた旅でした。

このブログ上でも旅行記もほぼ毎日現地から書いていたので、お手隙の際にでもご覧にいただければと思います。旅行初日のリンクを下に貼っておきます。

旅をするのは高校・大学のころから好きでドライブ旅行や弾丸旅行はよくしていましたし、社会人になってから海外旅行にいくようになりました。

海外一人旅はイスタンブール〜パリで2回目になります。初めての海外一人旅はベトナム・ホーチミンで3泊の日程でやったことはあります。人間というものは欲深いもので、ベトナム・ホーチミンの経験もあってか、ある程度の日数をかけてバックパッカーしたいという夢をずっと持ち続けていました。その夢を実現させた旅行が、このイスタンブール〜パリの21日間になります。

海外一人旅を実現させるための日程の確保

長期間の海外一人旅だけではなくて、どんな旅行でもいつからいつまでいくのか日程を決めなければ旅行の計画は始まりません。

ゴールデンウィークやシルバーウィークといった大型連休、お盆休みや正月休みといった長期休暇の場合、休みの日数をフルに使うか、休日の最後1日を休息日に充てるか、さらに+1〜2日多く休むなど、いろんな休みの使い方を考えながら旅行の日程を考えると思います。

あと日程を計画を大きく左右させるものといえば費用面。旅行のオンシーズンであれば、旅行価格は跳ね上がりますし、飛行機一つとっても直行便利用か乗継便利用の違いで、同じ目的地なのに価格差が大きいということもあります。

転職前の有給休暇を有効活用した

イスタンブール〜パリの海外一人旅では6月25日〜7月15日までの21日間という日程を組みました。この21日間、旅行に当てることができたのは、ちょうどその頃に転職活動が終わり、転職前の有給休暇消化中だったからです。たっぷりと有給休暇を残しての退職だったため、土日含めて45日間のまとまった休みをとることができました。

45日中の21日なので、それでも半分以上休みが残っていたので、もっと期間を伸ばしても良かったかなと思ったのですが、長ければ長いほどそれだけ滞在中の宿泊費や移動費が増えていきます。この滞在中の移動費とのバランスを考えて、最終的に21日間という旅程に決めました。

有給休暇を見越して2ヶ月前から計画する

イスタンブール〜パリにいくと決めたタイミングの話になるのですが、これも転職活動中に考えていたことでした。しかも私の場合は、転職活動を初めてすぐのタイミングで、有給休暇の消化の仕方を考えていました。

転職活動がうまくいった暁には、たっぷり有給休暇の消化が見込めるので、その有給休暇を無駄にせず、かつ、これまで社会人にやれなかったことをやろうと決めていました。最初は長期で旅行に行くというところだけを決めて、行き先などは後付けで決めるという流れでした。「長期で旅行に行くぞ」という気持ちは、転職活動のモチベーションの一つになっていたのは事実その通りです。

もし仮に転職活動がうまくいかなかった場合のことは、そのとき考えていなかったです。転職も成功させて、有給休暇中に旅行して新しい経験を積むんだ!という気持ちでいっぱいでした。

イスタンブール〜パリの海外一人旅では転職活動と長期の有給休暇消化が見込めていたので長期日程での旅行を検討できましたが、それ以外でも旅行の計画は海外旅行・国内旅行問わずできるだけ早く3〜6ヶ月前から事前の計画を立ていいプランやフライトがあれば予約までしちゃいます。

なので、祝日と土日のカレンダー配置は常に1年先まで見ながら、「ここなら旅行にいけそうだ」という目星をつけています。早いと旅行のオンシーズンであってもまだ安く予約できたりします。旅行の計画は、善は急げの精神で計画するのがいいと思います。

  • 旅行の計画は1年先まで考えつつ、いいプランがあればすぐ予約する
  • 善は急げ

大まかなスケジュールを出発前に立てておく

これもどんな旅行するにせよ必要なことです。スケジュールのジグソーパズルをしている感覚です。イスタンブール〜パリの海外一人旅でのスケジュールの決め方は次の通りでした。

  1. 旅の目的を決める
  2. スタートの国とゴールの国を決めフライトを予約する
  3. スタートからゴールまでのルートを決める
  4. このルートの中でマストを1つ決める
  5. 各国への移動手段を決める
  6. 各国の滞在日数を決める
  7. どこに宿泊するかを決める
  8. その日に何するか決める

ざっくりと7段階の枠組みで上から下に向かって決めていきました。下に行けば行くほど細かい内容になっています。

旅の目的を決める

まずは、旅の目的を決めました。長期で旅行するなら、滅多に行くことができない国を周遊したいなと思っていたので、バルカン半島なら陸続きだし、物価も低そう。ということで決めました。

スタートの国とゴールの国を決めフライトを予約する

その次に、スタートとゴールになる国を決めました。イスタンブール〜パリと銘打ってますので、スタート地点はトルコ・イスタンブール、ゴールはフランス・パリです。スタートゴールを決めるときは空港やフライトとの兼ね合いを熟慮しました。旅の目的を達成しつつ、日本とのフライトが充実している空港がある国という選定です。予約もしました。この時期は本当にスカイスキャナーと毎日にらめっこしていました。

スタートからゴールまでのルートを決める

スタート・ゴールの国が決まったら、それを繋ぐルートを考えていきます。地図を見ながら、大まかに線を引く感じでルート決めをしていきます。

トルコ・イスタンブールからフランス・パリを、バルカン半島を縦断しながら旅をするルートはいくらでも存在すると思いますが、私が決めたルートはこの表の感じです。

ルート目的地目的地の国
スタートイスタンブール トルコ
ソフィア ブルガリア
ベオグラード セルビア
ブダペスト ハンガリー
ウィーン オーストリア
シュトゥットガルト ドイツ
ストラスブール フランス
ナンシー フランス
ルクセンブルク ルクセンブルク
ブリュッセル ベルギー
ゴールパリ フランス

このルートの中でマストを1つ決める

スタートからゴールまでのルート決めるとき、一緒に考えなければいけないなぁと思うポイントは、旅の道中で必ずこれだけは絶対に見たいんだというマスト案件をいかに組み込めるかだと思います。

私の先ほどの大まかなルートではシュトゥットガルトから一度フランスに入国します。ちょうど旅をしている期間、フランスではツール・ド・フランスの開催期間で、日程次第で生で観戦できる可能性が高かったのです。ツール・ド・フランスのステージを生観戦できるなんて滅多にないことなので、マスト案件として7月9日はフランス・ナンシーに必ずいるルートを設定しました。先ほどの表を使うとこうなります。

ルート目的地目的地の国日程
スタートイスタンブール トルコ6月25日
ソフィア ブルガリア
ベオグラード セルビア
ブダペスト ハンガリー
ウィーン オーストリア
シュトゥットガルト ドイツ
ストラスブール フランス
マストナンシー フランス7月9日
(ツール・ド・フランス観戦)
ルクセンブルク ルクセンブルク
ブリュッセル ベルギー
ゴールパリ フランス7月15日

旅行するとわかることなのですが、旅行中に絶対に見たい場所行きたい場所って1つに収まるわけがないんです。「あそこに行きたい、ここにも行きたい、あれが食べたい、これで遊びたい」などいくらでも出てきます。その旅の間にやりたいことを全てやり切ろうとすると、それをこなすことが目的になってしまい、スケジュール詰め込みすぎて疲れちゃったり、トラブルが発生してスケジュール通りにいかずイライラしたり、結果楽しくなかったなんてこともあり得ます。

だから、絶対に外せない場所は1つに絞るんです。選考落ちしてしまった残りの行きたいところリスト・食べたいものリストはそのままストックして、旅行中の体力や胃袋の様子をみながら、行けそうなところ・食べられそうなところを盛り込んでいけばいいんです。そうすることで結果、嫌な思い出になることが少なくなると思っています。

各国への移動手段を決める

マスト案件が固まったら、各国をどのように移動するかを決めます。決めると言っても移動手段の候補をピックアップしておくといった感じです。移動手段の予約は日本出発前には行わず、あとは駅やバスターミナルで確認して、予約やチケットの購入をしていました。あとはアプリやインターネットで移動する前日に予約するといった感じです。

交通手段で考えられるのは、飛行機(LCC)・鉄道・バスが主流です。乗合タクシーとかもありますが、ちょっとリスキーかなと思ったので活用はしませんでした。

先ほどの表に移動手段を書き加えるとこのような感じになります。

ルート目的地目的地の国日程移動手段
スタートイスタンブール トルコ6月25日寝台列車でソフィア
ソフィア ブルガリアバスでベオグラード
ベオグラード セルビア深夜バスでブダペスト
ブダペスト ハンガリー国際列車でウィーン
ウィーン オーストリア国際列車でシュトゥットガルト
シュトゥットガルト ドイツ国際列車でストラスブール(乗り換えあり)
ストラスブール フランス鉄道でナンシー
マストナンシー フランス7月9日
(ツール・ド・フランス観戦)
国際列車でルクセンブルク
ルクセンブルク ルクセンブルク国際列車でブリュッセル
ブリュッセル ベルギータリスでパリ
ゴールパリ フランス7月15日

私がこの海外一人旅で利用した交通手段は、夜行国際列車(国境越え含む)、バス、深夜バス、特急列車(タリス)です。なんとなく陸路での旅にこだわっていたのでLCCは使いませんでしたが、緊急時になったときには使うかもしれない。というくらいで考えていました。

この旅でたくさんの移動手段を利用しましたが、いいと思った交通手段はバス。日本のバスに比べて座席も広いし、窓も大きいし、休憩も挟んでくれるし、乗り心地も快適。ちなみに夜行列車は人生で初めての乗車でした。初めてということもあり緊張も少ししてましたし、他の外国人旅行者と同室で一晩過ごすことも、全然終わらない国境越えもドキドキしっぱなしでした。

下調べの際は、過去に旅行した人の旅行記ブログや観光情報のサイトを見にいくのですが、その中でも実は情報が古かったり、間違っていたりということもしばしば見受けられたので、できれば言葉がわからなくても交通手段のオフィシャルサイトを確認してダイヤがあるか運行路線があるかの確認はしておいた方が安心するかなと思います。

各国の滞在日数を決める

移動手段まで決まってしまえば、あとは出発前に細かくスケジュールする必要性は少なくなってくるのかなと思っています。旅先で訪れてみてわかることってたくさんあるので、その場所が気に入ったならば予定より1〜2日くらい長く滞在してもいいですし、1日入ればOKだなと感じる街もあります。そういう時に臨機応変にスケジュールを変更すればいいということです。

そういう可能性があることをふまえて、ホテルや交通手段の予約を早め早めに取得しない方がいいというわけです。

あとは、旅をしている中で、今日1日はこういう日という物を決めておくとさらに旅に余裕が生まれます。30代ともなるとかなり体力的に消耗しますし、日常とは違う緊張感やストレスを思いの外感じていて精神的にも疲労しています。

そうなることを踏まえて、この先向かう国では1泊多く滞在して休息日に充てるとか、この日は移動することに徹底する移動日にするという感じです。

その日その日をどう過ごすかも旅行において大事ですが、長期間となると数日先はどのように過ごすかということも考えて過ごしていると、海外一人旅において余裕が生まれると思います。

どこに宿泊するかを決める

これは訪れた街のどのエリアに宿泊するかの考え方です。メインでまわりたい場所、次の目的地への移動の時間帯、滞在日数などを考慮して、駅やバスターミナルに近いところを選ぶか、観光地や市街地に近いところを選ぶかと言ったところです。

私の場合は、次行く国・街でどこに泊まるかは最初のイスタンブールと滞在を決めていたナンシー以外は、その街に到着する前日・前々日に都度予約していました。部屋で寝る前に30分から1時間程度かけてGoogle Mapを開いて廻りたいスポットをピン留めしながら、別画面ではBooking.comやHotels.com、トリバゴをみて宿泊先を探し、どこに泊まるのが一番効率的かを考えながら宿泊先を探していました。

その日に何するか決める

これはもう目的地に到着する前の移動中に考えればいいことですね。これはもう気の赴くままにあれしたい・これしたいを自分の好きなようにコーディネートすればOK。一人旅なので誰にも文句を言われることはないし、邪魔される物もありません。あとは旅の財布の紐を緩めるか締めるか、自分の好きなように計画して実行すればいいと思います。

出発前準備をしっかりやって出発直前と旅の途中で柔軟な判断できるような計画づくり

というわけで、海外一人旅の計画のしかた、私が行ったイスタンブール〜パリの海外一人旅でやったことを下にまとめてみました。期間を決めている旅で、出発する1〜2ヶ月前に準備しておきたいことと、出発直前から旅の途中で決めていけばいいことで分けるとするならば、こんな感じですかね。

出発する1〜2ヶ月前に準備しておきたいこと

  • 旅の目的を決める
  • スタートの国とゴールの国を決めフライトを予約する
  • スタートからゴールまでのルートを決める
  • このルートの中でマストを1つ決める
  • 各国への移動手段を決める(どんな交通手段があるか)

出発直前から旅の途中で決めていけばいいこと

  • 各国への移動手段を決める(交通手段を決めてチケットを購入する)
  • 各国の滞在日数を決める(臨機応変に)
  • どこに宿泊するかを決める
  • その日に何するか決める

考え方や性格によってありますが、一人旅なので全ての決定権と責任と自由は自分にあります!これがまた海外一人旅の楽しいところです!

旅行の計画編としてまとめましたが、次はm海外一人旅のお金の問題について描いていきたいと思います。