ヨーロッパでビザが必要な唯一の国 【日本のパスポート最強】

ヨーロッパでビザが必要な唯一の国 【日本のパスポート最強】

ビザが必要な国シリーズ第2弾はヨーロッパ編。10月頭、ヘンリー&パートナーズが発表した最新のビザなし・アライバルビザで入国できる国が最も多い国ランキングで、日本がシンガポールと並んで首位を堅持しました。その数190。日本のパスポート最強は継続中です。そんななかでも入国するために事前にビザが必要な国のヨーロッパ編を今回紹介していきます。

ヘンリー&パートナーズのPassport Indexは https://www.henleypassportindex.com/passport をみてください。

ヨーロッパで入国ビザが必要な国は唯一

日本のパスポートでヨーロッパ諸国のなかで入国ビザが必要な国は唯一 ロシア になります。

ロシアの場合は、原則として滞在はもちろん通過であってもビザが必要になることがあります。

観光でロシアに滞在する場合は観光ビザが必須です。ロシアの空港でトランジットして別の国に行く場合、空港の制限区域内を通過する場合はビザは必要ないですが、ストップオーバーや24時間以上滞在で空港の制限区域を出る場合は通過ビザが必要です。

通過ビザについての詳細は、ロシア大使館のWebサイトに詳細が書かれていますのでそれを確認してください。

ロシアの観光ビザ

ロシアの観光ビザは、原則無料で発行できます。滞在期間は30・60日間といった決められた日数ではなく、申請時の旅程や目的に応じて必要な日数分のビザが発行されます。

ロシアの観光ビザはロシア大使館で発行したよ

私も約3年前にサンクトペテルブルクに旅行したときに、ロシア観光ビザを発行した経験があります。都内に住んでいるので、飯倉のロシア大使館に出向きました。

飯倉の交差点。いつも警察がいる

そのとき必要だったものが、

  • 電子申請書
  • バウチャー
  • パスポート
  • 顔写真

電子申請書を作成してダウンロードする

ビザを発行する一番最初の行動は、電子申請書を作成すること。ロシア連邦外務省領事局査証専用サイトにアクセスし、ビザ発行用の申請書をオンラインで記入して、その用紙をダウンロードして印刷して持っておきます。

バウチャーを手配する

バウチャーとはなんぞやと思いますが、簡単に言えばロシアに来てもいいですよという招待状のようなものです。むやみやたらにロシアに入ることはできないんですね。私がサンクトペテルブルクに日帰り観光で電車の予約をしたときに、合わせてバウチャーの手配を行いました。

他にもGoogleで「ロシア バウチャー 取得」などと検索をかけるか、travelrussia.su(英語サイト)から取得することもできます。

パスポートと顔写真

ビザを発行するためにパスポートを一度ロシア大使館に預けます。なのでロシア滞在直前にビザ取得となると、かなり時間的制限が生まれるので、ロシアに行くと決まったらなるべく早くビザ取得の行動に移す必要があります。

同時にビザ用に顔写真が必要になるので、証明写真機で撮影しておくといいと思います。ビザ自体に顔写真が貼られるわけではないですが、顔写真はビザのデータに取り込まれていると思います。

費用は急げば急ぐほど高くなる

さっきもいいましたが、ロシアに行くことが決まったらすぐにビザ取得の準備をした方がいいのは、費用面でも支払う額が変わってくるからです。基本的には無料でロシアビザは無料で発給されますが、申請から2週間後の受け取りになります。それよりも早く発給して欲しい場合は、特別料金が加算されていく感じです。現金は受け付けておらず、銀行振込かクレジットカードの支払いのみです。キャッシュレス!!

ビザの申請は事前予約制になったみたいです

私がロシアの観光ビザを申請しにいった時は、何の連絡もせずに受付時間に合わせて、ふらっとロシア大使館に出向いて、順番待ちをして申請しましたが、今現在(2019年6月3日〜)は事前予約制になっていました。前もふらっと行って申請できたから今回もと思ってた結構痛い目にあっていたかもしれませんね。当面、ロシアに行く予定はありませんが。

条件付きでビザなし、電子ビザ申請でロシアに入国は可能

ロシアに入国するためには、原則ビザが必要なことに変わりはありませんが、条件が揃えばビザが不要、もしくは電子ビザ申請の発行だけでロシアに入ることができます。

ビザなしで入国する条件は、簡単にいうと、クルーズやフェリーのツアープログラムに参加することです。その場合でも72時間を超えて滞在することができません。ヘルシンキからロシアへの2泊3日フェリーツアーなどがありますが、こういう時はロシアビザを取得せずとも、ロシアに3日以内の滞在が可能になっているかもしれません。ツアー主催会社が外国人乗客のビザなし滞在の手続きをしているはずです。

電子ビザ申請で行けるのはウラジオストクです。モスクワはサンクトペテルブルクは、思いっきり西側ですが、ウラジオストクは極東ロシア。日本から2時間ちょっとで行けるヨーロッパを感じられる街、それがウラジオストクです。来年JALとANAが成田-ウラジオストクの直行便を就航させるニュースがあって身近な海外旅行先の一つになるかもしれませんね。

そんな、ウラジオストクに行く場合は、入国する4日前までに電子ビザを申請することで、発効日から30日間有効で、入国日から8日間以内の滞在が許可されるビザです。電子ビザの申請はhttp://electronic-visa.kdmid.ru/から申請することができるようです。行く予定はありません。

ヨーロッパはほぼビザ必要ないです

ヨーロッパで入国時にビザが必要なのはロシアだけでした。電子ビザでウラジオストクに行けるようになったり、一応ビザなしでもロシア滞在が可能なプランはあります。

ヨーロッパの場合、シェンゲン協定加盟国であれば、最初のパスポートコントロール以降シェンゲン協定加盟国を出るまで(最大90日間)は行き来が自由になるので周遊旅行にもってこいですね。6月の一人旅もシェンゲン圏を回る時は本当移動が楽でした。

ビザを取得するという機会はなかなかなくて、ちょっと面倒くさく感じるかもしれませんが、旅行の出来事の思い出の一つになると思いますし、取得したビザはパスポートにはられるので、ちょっとした記念品にもなるかなと思います。