イスタンブール〜パリ一人旅 – ナンシーでツールドフランス観戦(15日目)

イスタンブール〜パリ一人旅 – ナンシーでツールドフランス観戦(15日目)

イスタンブール〜パリ一人旅 15日目(2019年7月9日)。旅も3週目に突入。そしてこの日は念願のツールドフランス観戦の日。ツールドフランス2019の第4ステージのゴール地点である、ナンシーでプロサイクルロードレース最高峰を観戦しました。

ツールドフランスの観戦場所に向かう前にちょっと観光

ツールドフランス第4ステージはランス(Reims)からナンシーの213.5kmの平坦ステージ。ランスのスタートは12時過ぎなので、午前中は比較的余裕があります。というわけで、少しだけナンシーを歩き回りました。

昨日も訪れて、内部を見学できなかった、ナンシー大聖堂へ向かいました。ナンシー大聖堂の内部見学は無料。すごく豪華というわけではないですが、美しいですね。

この旅でたくさんの大聖堂をみてまわっていますが、本当にどの聖堂も美しいです。そして日本では見ることのできない建築だったり装飾で、それが100年単位で残っているということもすごいことだと実感します。

そのあとは、久しぶりにナンシーでお土産を買いました。基本的には自分のものではなく、妻へのお土産です。これから先も買い物できるところはたくさんありますが、パリではなくここナンシーで買うことに意味があるという感じで購入しました。

ツールドフランスのゴール地点に向かいます

ナンシー大聖堂と買い物を終えたその足でそのままゴール地点となる、Stade Matterに向かいました。ナンシー市街からは歩いて20分くらいです。たどり着くと、昨日は何もなかった道路沿いにテレビで見たことのある、スポンサーの看板がずらりと並んでいます。あれをバンバン叩きながら「ALLEZ!! ALLEZ!!(アレ!)」と叫んでるやつです。いよいよそれができるわけです。超楽しみ。

ゴール前200mに陣取りました

まずはゴール地点の雰囲気を歩いて感じます。Stade Matterに着いたのが12時過ぎだったのですが、この時点でゴール前50〜100mのところには人がたくさん待っていました。ゴール地点を先に撮っておこうと思いカメラを向けていたら、スタッフに呼び止められて、ゴールを正面から、つまり選手が走り抜ける真ん中から写真を撮ってくれました。これは嬉しい思い出になります。

まだこの時点で人が少ないところがゴール手前200mのところでした。緩いカーブから最後400mの直線の真ん中あたり。ゴール前スプリントでスプリンターが発射するあたりです。しかもここには簡易トイレもあったので、トイレしたくなっても安心。200mを表示するポール付近に陣取りました。

選手到着まで5時間待ちます

12時過ぎにゴール地点に到着して、場所取りをしながら選手がやってくるのを待つのですが、時間にして5時間。200kmを平均時速40~50km/hで走ってくるわけですから、だいたいそれくらいです。その間、ゴール地点では何もないのかと言われるとそういうわけではありません。フランス全土、世界を代表するスポーツの大会ですので、ある種大きなお祭り会場になっています。なので待っている5時間、全く暇をすることはなく、むしろ5時間あっという間にすぎて行きました。

スポンサーからのバラマキ土産がすごい

コース沿いで待っていると、ツールドフランスの主催スポンサーやジャージスポンサーなど、あらゆる企業がツールドフランスのためにいろんなお土産をばらまいています。

まずは小腹を満たすナッツ

一番最初にもらったのは、食品メーカーからナッツ。小腹が空いたら食べれるし、またビールを飲みながら観戦している人のつまみにもなります。非常にありがたい。

次は、Vittelの水

500mlのペットボトルをもらいました。これも非常にありがたい、水分補給が無料になりました。Vittelもツールドフランスのメインのスポンサーなので、気合が入ってます。何度も往復するのでたくさん貰いたければ、しこたまもらえます。

貰えなかったけど、レプリカジャージ

バラマキ土産で激戦だったのが、SKODAのマイヨヴェールのレプリカシャツ。チャチな作りではありますが、素晴らしい記念になります。ましてや、マイヨヴェールはポイント賞ジャージなので欲しい人がすごいいます。写真の右の人がきているやつです。

全員に与えられるわけではなく、コースから観客に向かって、何枚単位でバサーと投げられて、運良くゲットできたらもらえるという感じです。子どもは優先してもらえるようです。欲しかったけど、これはもらえませんでした。

全員配布の黄色いキャップ

みんながもらえたのは、黄色いキャップです。ツールドフランスの代名詞でもあるマイヨジョーヌが黄色なので、ゴール前を黄色く彩るキャップは全員に配られました。LCLという銀行系企業でしょうかロゴが入っています。

世界中で放送されるツールドフランスなので、ゴール前をこの黄色い帽子埋め尽くすだけでもすごい広告効果になるわけですから、無料でばらまくのにも意味がありますね。

実用的なゼッケンクロス

選手がつけるゼッケンをデザインしたクロスシート。2枚もらってしまいましたが、メガネにも、スマホやパソコンの画面を拭ける一番実用的で嬉しかったお土産です。

ピースサインのでかい手のやつ

ピースサインの大きいやつこれをつけて、看板をバンバン叩いたり、カメラに向かって手を振ったりする時に使えそうなやつです。持ってみましたが、ちょっと邪魔だったので、選手が来るときにはお役御免となっていました。

それにしてもいろんなものをしかむ無料でばらまいている、どれだけツールドフランスというスポーツイベントがフランス国内で、世界中で大きな大会か思い知るバラマキ土産の応酬でした。

選手がくる2時間前 キャラバン隊とチームバスがやってくる

バラマキ土産が定期的にやってきて、ゴール地点を盛り上げてくれるので、あっという間に選手がやってくる約2時間前になりました。この時間から選手をゴールで迎え待つために各チームのチームバスが通過します。知っているチームのバス(だいたい知ってるんだけど)が通ると写真に収めたくなります。

急にくるので、シャッターチャンスを逃したチームバスもありましたが、どのバスもやはり大きくて内装を見てみたくなりました。

続々とチームバスが通り過ぎていくなか、ツールドフランス観戦の盛りあがりポイントである、キャラバン隊の通過です。

これもツールドフランスのスポンサーによるパレードで、いろんな装飾をした車がお土産をばらまいて走っていきます。欲しいものの車が通るときの盛り上がりはすごかった。キャラバン隊での戦利品は、SKODAのサイクルキャップ。緑色のサイクルキャップです。

ウェアはゲットすることができませんでしたが、帽子がたまたま目の前に落ちたので、拾うことができました。黄色の帽子と緑の帽子を同時にかぶって、頭の日差し対策も完璧になりました。

ここからは選手の動向が気になります

選手がくるあまで1時間を切ってくると、レースにも動きが出てくるところなので、だんだんソワソワしてきます。私はアプリで、レースの状況を確認し続けていましたが、隣の家族はスマホでレースのオンデマンド配信をみていました。

レースのペースが一段と上がり、スタートから逃げていた選手3名は集団に吸収され、残り15km地点にある4級山岳ポイントで、一人逃げ出したものの、再び集団に吸収。集団のまま残り10kmを切りました。残り10kmを切ると、ゴール地点でもサイレンが鳴り、もうすぐだぞー!と知らせてくれます。

レースのペースはさらに上がります。こうなるとゴール地点にいる観客は、今か今かとゴールと反対側の方でカメラを向けて待っています。

集団のままゴール前スプリント

選手たちがやってきたという瞬間は、いろんな方法でわかります。まずは先導するバイク。これが50~60kmのスピードで走り抜けて行きます。そして、もっとゴールから離れたところにいる観客が、バンバン看板を叩き、ALLEZ! ALLEZ!と叫んでいるのが聞こえるので、それにあわせる形で、ゴール前の観客もカメラの録画をONにし、応援します。

ゴール前スプリントでは、時速60~70kmにもなるほどのスピードで走り抜けていくので、本当一瞬で通過します。その一瞬だけなのに、ものすごく興奮しました。2019年一番の興奮でした!

第4ステージの優勝はクイックステップのヴィヴィアーニでした。集団はゴールしましたが、まだまだ選手はやってきます。アシストに徹して、この日のステージのユア区割りを終えた選手がゆっくりとしたペースで、ゴールに向かいます。どんなペースであっても観客は全力で声を出し、看板を叩きます。選手を讃える素晴らしいひとときです。

私はボーラ・ハンスグローエのダニエル・オスという選手が推しなのですが、オスも左岸のアシストを終えたのか一人ゆっくりとゴールに向かって走っていきました。あとしっかり確認できたのは、チーム・イネオスのクヴィアトコウスキもアシストを終えてゆっくり確認できました。

この日は平坦コースだったので、山岳賞ジャージをきていた、ロットスーダルのウェレンスもだいぶ集団から後方でゴールしていきました。

興奮冷めやらぬままこの日は終了

レースが終わったあと、一気に観客ははけていきます。スムースな運営で、先頭がゴールしてから15分後には表彰式が始まりそこに群衆が群がってます。私もちょっとだけ見ることができました。

ゴールから市街地に戻る時に、チームバスやチームカーが止まっているところを通過していくのですが、特に仕切られているわけでもないので、チームバスにより放題、選手とすれ違ったり、チームカーのルーフに積まれている、各選手のバイクも見放題でした。

やっぱりサガンは人気でスロバキア国旗を持ったファンが、ボーラのチームバスの前でサガンサガンと歌っていました。

私も山岳賞ジャージを着たウェレンスがチームバスに入っていくところを目撃しましたが、ほんと選手とファンの距離が近すぎで逆に対丈夫なのか?と思ってしまうほどでした。

この日は、ツールドフランスのための日だったので、これで終了。宿泊先に戻り、買ってきた夕食を食べて、洗濯をして、横になりそのまま寝落ちするという気持ちのいい最後になりました。

次の日は、ナンシーを出発し、ルクセンブルクにちょっと寄って、ベルギー・ブリュッセルに向かう1日になります。