オーストリア・ドイツ・ルクセンブルク・ベルギー・フランスを振り返る【イスタンブール〜パリ一人旅 旅の後半】

オーストリア・ドイツ・ルクセンブルク・ベルギー・フランスを振り返る【イスタンブール〜パリ一人旅 旅の後半】

2019年6月25日〜7月15日までの21日間、一人旅の後半戦、オーストリア・ウィーンからフランス・パリまでの後半戦を簡単に振り返りたいと思います。滞在したのは、オーストリア・ウィーン、ドイツ・シュトゥットガルト、フランス・ストラスブール、フランス・ナンシー、ルクセンブルク、ベルギー・ブリュッセル、そして再度フランスに入りパリという流れです。旅の前半戦はこの前の投稿でまとめています。

旅に余裕がでてきた後半戦

旅の前半に比べればイージーモードになったなという毎日を送っていました。街の規模もどんどん大きくなり、都会すぎて逆にどのように過ごしていいか困ってしまうこともありました。観光スポットを巡りつつもどちらかというと街の中で生活を楽しむ志向が多くなってきました。

移動手段は電車中心に

ハンガリー・ブダペストからパリまでの移動手段は電車中心に大きく変更しました。旅の前半は、寝台列車、バス、夜行バスなどさまざまな移動を行いましたが、西ヨーロッパに入ることで、高速鉄道での移動がしやすくなったこともあり、日中に国を越えることが多くなりました。

そして、旅の後半に訪れる国は全て、シェンゲン協定に加盟している国なので、パスポートコントロールがなく国境越えも非常に楽になり、移動に対するバッファをそこまで取る必要がなくなったのも大きなメリットでした。

通貨もユーロで統一される

オーストリアからは通貨もユーロ圏になったことで、余計な両替もする必要がなくなったのも、旅に余裕が生まれた要因の一つでした。強い通貨だし、日本円とユーロの両替であればほとんどの両替所で両替できるので、レートの良さげなレートの両替所を探せばOKというだけになったのも、かなり助かりました。

物価は高くなる

西へ西へいくにつれて、物価も高くなっていきましたね。スーパーでコカコーラの500mlペットボトルの価格を確認したり、マクドナルドやスターバックスの値段を確認したりで、物価の上昇や程度は逐一チェックしていたというような感じです。

レストランで食事をするのも楽しいのですが、旅の後半はスーパーで買い物をして宿泊先で食べることが多くなりましたね。そっちの方が確実に安上がりです。

経由地としていたストラスブールが気に入った

旅の後半、滞在した都市でとても気に入ったところはフランス・ストラスブール。ストラスブールはナンシーに入るまでの経由地として、1泊して観光半日で大丈夫かくらいしか考えていませんでした。シュトゥットガルトから電車でストラスブールに入り、アパートホテルにチェックイン後の2時間、ストラスブールの市街地を歩いて、その考えが間違いだったことに気づきました。

ストラスブールのとても美しい街並み、アルザス地方特有の建物が可愛かったり、ストラスブール大聖堂の迫力など、ゆっくりと数日滞在してもよかったなぁという感じでした。

この翌日にナンシーでツール・ド・フランスを観戦するという絶対的な計画があったので、止むを得ずストラスブールを離れましたが、再び訪れたい街の一つになりました。ストラスブールはパリから高速鉄道で2時間なので、いきやすい場所なのかもしれませんね。


旅の後半総じて、移動が多かったこともあり、滞在する都市での時間もたっぷり取れなかったのはちょっと残念だったなぁという感じでした。

ツールドフランス観戦が旅の目玉

やっぱり、この旅最大のハイライトは、フランス・ナンシーでのツール・ド・フランス観戦でした。一度だけでもいいから生で観戦したかったスポーツを生で観戦することができました。

しかもゴール前200mというなかなかいい場所を確保できて、待ち時間は5時間で、選手たちの通過は一瞬でしたが、この一瞬に詰まっている興奮は何にも変えられない経験でした。この1日は本当に忘れることのできない1日でした。

2度目の訪問をする街

今回は初めて訪れる都市ばかりではなく、旅の最後、ベルギー・ブリュッセルと最終目的地のフランス・パリは、どちらも2回目の訪問になりました。いずれも2018年9月のシルバーウィーク旅行以来でした。

2度目の訪問となると一度来ている余裕と、若干土地勘もでき、同じところの再訪や、前回いくことのできなかったところ中心に巡ってみたり、初回と2回目での違いを確認したりなど、行程のバリエーションが増えて楽しかったですね。旅の最後5日間がこれだったので、精神的にも変に疲れることはありませんでした。

パリは刺激が強かった

今回、パリに2泊3日して帰国するという形でしたが、たまたま7月14日のバスティーユ・デーとバッティングするスケジュールになり、偶然ですがフランスの特別な1日にいることができました。

シャンゼリゼ通りでは、放火や発煙筒が焚かれてデモが行われ、警察がそれを制圧するためにシャンゼリゼ通りを封鎖したり、緊張が走ったり、ニュース映像でみた光景を実際に目の当たりすることができました。

ちょっと残念だったのが、パリ滞在が土日月という週末がかかってしまったので、お店は休みがちで行きたいところに行けなかったことくらいですかね。

旅の後半は割とイージーモードでした

旅の前半はどれもエネルギッシュでタフな毎日を過ごしましたが、後半、帰国が近づくにつれて旅のしやすさは格段に向上し、旅としてもゆったりと楽しむモードに切り替わったなぁという感じです。

反面、自分の安全の確保は、旅の後半の方が引き締まったのも実際のところです。街の規模が大きくなるにつれて治安の良し悪しの差も結構出てきます。治安の悪そうなエリアは、入った瞬間に雰囲気で感じとれました。

なかでもパリも一部ではアジア人に対するヘイトや差別的なところは色濃く残ってます。花の都とは言われますが、治安の良し悪しがはっきりしています。ヤバいエリアはヤバいです。パリのみんながみんなそういうわけではないですが、今でもそう思ってる人が多かったりします。

ブリュッセルもここはちょっとヤバいかもという場所がありまして、そこだけは長い時間いないようにしていましたね。

旅全体を振り返って

旅のスタイルとしては、やはり一人旅だから良かったこともあったし、逆に一人旅だからここが惜しかったこともありました。リュックひとつで言葉もよくわからずに、たまに雰囲気重視だったり、たまにトラブったり、バックパッカー的な感じで3週間旅をしました。人間として成長できたのかは実際今のところよくわかりません。これも正直なところです。

でも、この3週間一人旅をして、私の人生の中では一番濃い3週間だったことには違いありません。経験としても素晴らしい経験をすることができたと思います。そしてこの経験は年齢的にも立場的にも二度とできることではないことだなぁと噛みしめる旅になりました。次の海外旅行やこういう旅はだいぶ期間が空いてしまいそうですが、それまで、またしっかりと準備したいと思って、締めくくりにさせてもらいます。